デコポンと不知火(不知火)見た目は一緒でどちらもあま~いミカン。
春の柑橘系の中でも人気のあるこの二つのミカンの違いに迫っていきます。
知火(しらぬい)の違いが知りたい!
私が、青果店にアルバイトしていた時にお客様によく尋ねられたのがデコポンと不知火(しらぬい)の違いについてです。
見た目は一緒なのになぜ商品名や値段が違うのか、その謎に迫っていきます。
デコポンと不知火(しらぬい)の品種は一緒
デコポンと不知火(しらぬい)は、どちらも「清見」と「ぽんかん」をかけあわせてつくられた品種です。
つまりデコポンと不知火のルーツは一緒ということになります。
「清見」ってどんなミカン
清見(キヨミ)は「温州ミカン」と外国産のトロビタオレンジを交配させたものです。
1個の重さは約200グラムです。
温州ミカンと比較すると皮はやや剥きにくいです。
果汁が多く肉質は柔らかめ、糖度は11度から12度。
オレンジの香りがして、おいしい柑橘です。
デコポン・不知火にオレンジの名残があるのはこの影響かもしれません。
「ぽんかん」ってどんなミカン
独立種とマンダリンオレンジに含め変種とする見解があります。
1個の重さが約120~150グラム。
外皮は剥きやすく、内皮は柔らかくそのまま食べられます。
水分が抜けたような感じが起こりやすいみかんでもあり、早熟だけど収穫量が少ないという(生産者にとっての)弱点もあります。
花をつける柄(え)の部分(花梗部:かこうぶ)にデコが現れやすいのが特徴。
デコポン・不知火にデコがあるのは、このポンカンの名残のようです。
実はこれと同じ交配で生まれた柑橘に「はるみ」があります。
つまりデコポン・不知火・はるみは姉妹のような関係になります。