ラグビーワールドカップが開幕しました。
テレビを見ているとボーナスポイントという言葉を耳にします。
前回大会で、『スポーツ史上最大の番狂わせ』と言われた初戦の南アフリカ戦の勝利から勢いに乗り予選プール3勝を挙げたにも関わらず、ボーナスポイントの差で決勝トーナメント進出を逃した日本代表。
では、そのボーナスポイントはどういうものなのか前回大会を例に挙げて、その重要性をご説明いたします。
ラグビーW杯はボーナスポイントが大事!BPとは?
ラグビーワールドカップでよく耳にするボーナスポイント(BP)とはどういうものか、そのルールについてご説明します。
サッカーの予選リーグ同様、ラグビーでも勝利、または引きわけで勝ち点がもらえます。
ラグビーの場合は、 勝ちが4点、引き分けが2点、負けは0点 です。
これだけならわかりやすいのですが、そこに以下のボーナスポイントというものが勝ち点として加えられます。
ボーナスポイント
- (1試合での)トライ数が4以上:1ポイント(勝敗にかかわらず加算)
- 7点差以内で敗戦:1ポイント
このボーナスポイントで前回大会は3勝を挙げたにもかかわらず、決勝トーナメント進出を逃してしまいました。
前回大会の勝ち点を振り返ってみましょう。
ボーナスポイント(BP)の重要性が見えてくるはずです。
ラグビーW杯はボーナスポイントが大事!前回大会のおさらい
ラグビーワールドアップにおいては、ボーナスポイントが大事です。
その重要性を再認識するため、日本代表が涙をのんだ前回大会の予選プールをおさらいしてみましょう。
前回大会の予選プールBには、日本の他に
南アフリカ、スコットランド、サモア、アメリカの5チームでの戦いとなりました。
わかりやすいようにボーナスポイント(BP)を考慮しないで勝ち点を計算してみると
順位 | 国名 | 試合 | 勝利 | 引分 | 敗戦 | 勝ち点 |
1 | 日本 | 4 | 3 | 0 | 1 | 12 |
1 | 南アフリカ | 4 | 3 | 0 | 1 | 12 |
1 | スコットランド | 4 | 3 | 0 | 1 | 12 |
4 | サモア | 4 | 1 | 0 | 3 | 4 |
5 | アメリカ | 4 | 0 | 0 | 4 | 0 |
- 勝利:4ポイント
- 引分:2ポイント
- 敗戦:0ポイント
上位3チームが勝ち点12で並ぶことになります。
ボーナスポイントの算定
国名 | 1試合のトライ数4以上 (全4試合) | 7点差以内で敗戦 (全4試合) | BP |
日本 | 0 | 0 | 0 |
南アフリカ | 3 | 1 | 4 |
スコットランド | 2 | 0 | 2 |
サモア | 0 | 2 | 2 |
アメリカ | 0 | 0 | 0 |
- (1試合での)トライ数が4以上:1ポイント(勝敗にかかわらず加算)
- 7点差以内で敗戦:1ポイント
ボーナスポイントの内訳
国名 | ボーナスポイント内訳 |
南アフリカ |
対日本戦で敗れはしたものの4トライを奪い ボーナスポイント1 対日本戦で敗れはしたものの32対34の2点差で ボーナスポイント1 対サモア戦で6トライを奪い ボーナスポイント1 対アメリカ戦で10トライを奪い ボーナスポイント1 |
スコットランド |
対日本戦で5トライを奪い ボーナスポイント1 対アメリカ戦で5トライを奪い ボーナスポイント1 |
サモア |
対スコットランド戦敗れはしたものの4トライを奪い ボーナスポイント1 対スコットランド戦敗れはしたものの33対36の3点差で ボーナスポイント1 |
上記ボーナスポイント(BP)を勝ち点に加え
順位 | 国名 | 試合 | 勝利 | 引分 | 敗戦 | BP | 勝ち点 |
1 | 南アフリカ | 4 | 3 | 0 | 1 | 4 | 16 |
2 | スコットランド | 4 | 3 | 0 | 1 | 2 | 14 |
3 | 日本 | 4 | 3 | 0 | 1 | 0 | 12 |
4 | サモア | 4 | 1 | 0 | 3 | 2 | 6 |
5 | アメリカ | 4 | 0 | 0 | 4 | 0 | 0 |
最終的にボーナスポイントの差で日本は惜しくも決勝トーナメント進出を逃してしまいました。
まとめ
ラグビー日本代表が決勝トーナメントに進出するためには、勝負に勝つことはもちろんですが、多くのトライを奪うことが重要です。
また、負ける場合であっても、点差を離されることなく(できれば7点差以内)、トライを多く(できれば4トライ以上)最後まで粘り強く戦うことができれば決勝トーナメント進出が見えてくるでしょう。
ラグビーの醍醐味トライについては、初戦のロシア戦で3トライを奪った松島幸太郎選手の活躍が期待されます。
また、ケガの為、初戦のロシア戦には出場してませんでしたが、日本のトライゲッター、スピードスター、韋駄天などその速さで多くの肩書を持つ福岡堅樹選手の存在をわすれてはいけません。
この日本の誇る両ウイングのトライ量産を期待いたします。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。