しぶこ(渋野日向子)のデサントレディース東海クラシック。
前週の 日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯 では自分らしいゴルフができてなく、しぶこスマイルも少なかった渋野選手。
今大会練習ラウンド後でのコメントでは、(グリーンも止まりやすかったので)攻めるゴルフができると頼もしい発言がありました。
渋野日向子選手の大会前の様子、大会中のコメント、スコアをまとめてご紹介します。
しぶこのデサントレディース東海クラシック2019の会場、日程、賞金、大会前コメント
開催期間は、9月20日(金)~9月23日(日)
会場は、 新南愛知カントリークラブ美浜コース(6437ヤード/パー72)です。
コースの特徴は、丘陵コース。
全体的にフラットなコースで、白くサラサラの砂のバンカーは、目玉になりやすく脱出が困難で選手を苦しめます。
最終18番ホールのフェアウェイ中央に3つ並ぶバンカーは、ぜひとも避けたい名物ホールです。
・賞金総額8,000万円
・優勝賞金1,440万円
18日の雨の中の練習後にインタビュー
(練習が)終わってから(雨が)あがるってどういうこと!
いきなり”しぶこ節”
特にグリーン周りのアプローチ練習してましたけど
先週も、今までもですけど
”アプローチ”で結構苦戦しているので
しっかり練習ラウンドでグリーン周りを練習したかったので
グリーンも止まりやすかったので”攻めるゴルフ”ができるんじゃないかと
イメージできました
飛躍の極意は?
最近・・・前からなんですけど・・・
”チャーシューメン”って言いながら打ってます(笑)
効果はありますか?
あります!やっぱリズム
”チャーシューメン”いいんで
リズムがわかんなくなったりすると
素振りの時とか言ってます
普通にちょっと声出して!
でもさすがに普通に打つときは・・・
あ”全英”の時も言ってたと思います
”チャーシューメン”とは・・・
さすがにしぶこはすごいですね。
全英の時も言ってたということは、周囲は日本語がわからない人ばかりだから、声も出していたのですかね(笑)
プロアマ戦に出場した渋野選手。
なんと伝説のゴルファー樋口久子さんとの初ラウンドとなりました。
日本人初の海外メジャー(全米女子)制覇を果たした樋口久子さんとの海外メジャー制覇同士のラウンドは、渋野選手にとっても貴重な経験になったことでしょう。
樋口さんに『パターを打つ時は何を考えているの?』と尋ねられ
ちょっと注意していることがあります。
今、悪い癖があるのでそれにならないように
それに対し、樋口さんは
『良いときは何も考えなくていいからね』とアドバイスされてました。
しぶこの デサントレディース東海クラシック2019 : 1日目の同組選手とコメント、スコア
しぶこ(渋野日向子)のデサントレディース東海クラシック1日目。
同組には、黄金世代と呼ばれる2人が一緒でした。
原英莉花選手と新垣比菜選手です。
気心知れた同世代とのラウンドで笑い声が巻き起こるなどリラックスしプレー出来た様子です。
久しぶりに良い気分。楽しくできた。
回るメンバーが良かったのが1番大きい
と、かなり楽しくラウンドできたようです。
前週の日本女子プロ選手権コニカミノルタ杯では、連続アンダーパーの記録が途絶えるなど、いつもの調子ではなかった渋野選手。
今日のプレーは周りから見ても結構、変わったかなと思います
久々の自分らしさの感覚を取り戻した様子の渋野選手。
いつ以来の感覚だろう?
全英と同じくらい、と言ってもおかしくはないですね
と、同世代組とのラウンドで、調子を取り戻せたようです。
1日目の成績(スコア)
1H | 2H | 3H | 4H | 5H | 6H | 7H | 8H | 9H |
ー | 〇 | ー | △ | 〇 | ー | ー | ー | ー |
10H | 11H | 12H | 13H | 14H | 15H | 16H | 17H | 18H |
〇 | ー | 〇 | ー | ー | 〇 | △ | ー | ー |
★:アルバトロス ◎:イーグル 〇:バーディ ―:パー △:ボギー □:ダブルボギー
■:トリプルボギー
スコア(1日目):5バーディ2ボギー 3アンダー 「69」8位タイ(首位と6打差)
この日、渋野選手を見るために?駆け付けたギャラリー数が7982人。
今期の第1日目の記録を更新して最多となったことについて
びっくりした。人、人、人で
パワーになると思います
とコメント。
1日目好スタートを切った渋野選手。
沢山のギャラリーの声援を味方に、2日目以降も好調をキープしてもらいたいですね。
しぶこの デサントレディース東海クラシック2019 : 2日目の同組選手とコメント、スコア
しぶこ(渋野日向子)のデサントレディース東海クラシック2日目。
この大会の恒例となっている2日目に開催されるドライビングコンテストについては、プロアマ後に
ドラコンはないです。無理です。
だって去年の(結果)みたら260ヤードとかですよね。
出ないです。
と公言されていました。
渋野選手の今季平均飛距離は、約245ヤードと歯が立たない感じです。
でも話題作りに出てほしかったですね。
結果は、穴井詩選手が276.2ヤードで2連覇を達成しました。
初日は、同世代とのラウンドで調子を取り戻した、渋野選手。
2日目の同組には、初日と一緒の原英莉花選手、同じく気心知れた野澤真央選手がいます。
初日同様、笑いも起こりかなりリラックスしてプレーができた模様です。
それに対し、結果については納得がいってないようで
楽しさは、昨日ほどじゃなかったかも。
ゴルフの内容が内容だったので
と、コメントされています。
2日目の成績(スコア)
1H | 2H | 3H | 4H | 5H | 6H | 7H | 8H | 9H |
ー | 〇 | ー | ー | 〇 | ー | ー | ー | △ |
10H | 11H | 12H | 13H | 14H | 15H | 16H | 17H | 18H |
△ | ー | ー | ー | ー | 〇 | ー | ー | 〇 |
★:アルバトロス ◎:イーグル 〇:バーディ ―:パー △:ボギー □:ダブルボギー
■:トリプルボギー
スコア(2日目):4バーディ2ボギー 2アンダー 「70」
通算5アンダー 20位タイ(首位と8打差)
9番ホールのティーショットを大きく左に曲げ、ギャラリーの男性の背中にあたってしまい、深々と頭を下げ、謝罪されました。(幸い男性は大事には至りませんでした)また同時にサインボールを渡され渋野選手の神対応で、周囲は拍手に包まれました。
大事には至らなかったので言えますが、渋野選手のボールが当たった男性を羨ましく思うのは、私だけじゃないはずです。
渋野選手の神対応に、その男性も満面の笑みを浮かべ
『ありがとう。頑張って』と感謝を述べられました。
そんな光景に拍手が起こり、周囲はあたたかなムードに包まれました。
のちに渋野選手は
ケガされなくて良かった。
かなりのさつじんボールだったのに・・・
と、きちんと”しぶこ節”でコメントされてました。
最終18番ホールでバーディを獲得し
ホント、最後のバーディはほっとした
とコメントされるほど、途中までのスコアメイクに苦しんでいたようです。
18番最終ホールをバーディでフィニッシュできたことで、明日につながる良い終わり方ができたのではないかと思います。
しぶこの デサントレディース東海クラシック2019 : 3日目(最終日)の同組選手とコメント、スコア
しぶこ(渋野日向子)のデサントレディース東海クラシック最終日。
渋野選手の同組には、アマチュアの安田祐香選手とカリス・デイビッドソン選手(オーストラリア)がいます。
渋野選手同様、安田選手もその可愛らしいルックスから人気がある選手です。
アマチュアでありながら、出場した大会には常に上位に食い込み、安定した成績を残されています。
カリス・デイビットソン選手も1998年生まれで、渋野選手と同世代の選手です。
前日までで首位と8打差という結果に
かなりのビッグスコアを出さないといけない。
悔いの残らないように、しっかり攻めていきたい
と、最終日の意気込みを感じさせる頼もしいコメントをされております。
ビッグスコア楽しみにしております。
最終日の成績(スコア)
1H | 2H | 3H | 4H | 5H | 6H | 7H | 8H | 9H |
ー | ー | ー | 〇 | 〇 | 〇 | ー | ー | 〇 |
10H | 11H | 12H | 13H | 14H | 15H | 16H | 17H | 18H |
〇 | ー | 〇 | ー | ー | 〇 | 〇 | ー | ー |
★:アルバトロス ◎:イーグル 〇:バーディ ―:パー △:ボギー □:ダブルボギー
■:トリプルボギー
スコア(最終日):8バーディノーボギー 8アンダー 「64」
通算13アンダー 優勝 (2位と2打差)
な、な、なんと前日の公言通り、ビッグスコアを出して見事、凱旋後初優勝を果たしました。
このビッグスコア「64」は自己ベスト。
やっぱりしぶこは、何か”持っている”感じがします。
最終日8打差の逆転優勝は、ツアー史上2番目タイの記録となります。
最終日逆転優勝の最高記録は2002年『廣済堂レディスゴルフカップ』で藤野レオ選手が記録した11打差の逆転です。
今年の国内ツアー優勝は
5月『ワールドレディスサロンパスカップ』
7月『資生堂カップ』
9月『デサントレディース東海クラシック』
今年3度目の国内ツアー勝利
国内ツアー24試合で生涯獲得賞金1億円を突破しました。
ツアー本格参戦1年目での1億円突破は、日本人2人目の記録となります。
もう一人は、2004年に宮里藍さんが記録されています。
ちなみにこの年は、宮里藍さんが賞金女王になったと思いきや、不動裕理さんが賞金女王に輝いています。不動裕理選手がめちゃくちゃ強かった時期ですね。
渋野選手のこの記録に対して宮里藍さんがコメントされています。
『渋野さんは本当にすごく良い選手。この結果に対して驚きはないですし、これから先が長いのでケガに気をつけて、また勝ち星を上げてもらいたい』
最終日8打差、逆転優勝(史上2番目の記録)についても
『すごいですね。(全英優勝後)ゲームの調子を落とさず、ここまで来られている結果。(英国から)帰ってきていろんな環境が変わって、そこに気をとらわれているとこういう結果にはならない。そこは彼女のいまある強さ』
と渋野選手を大絶賛されています。
8打差の大逆転優勝について
私もまさか逆転で優勝すると思っていなかった。びっくりですね
今日、目標としたことは
(首位と)8打差あったので(優勝は)無理だと思いながら、でも最高のプレーをしようと思って最初から攻めていきました
どこで勝てると思ったか
(4番から)3連続バーディが来たとき、いままでと違うなと思いました
プレーオフの可能性が出て、待っている間は?
最終組が15番を終わってから練習に行こうと思っていました。
それまではお菓子を食べていました。
(パッティンググリーンで自らの優勝を知ったが)練習中に手が震えていた。
17番、18番も手が震えていたので、震えないように片手で(パット)練習していました
凱旋帰国後、2戦目のNEC軽井沢72ゴルフトーナメントで、最終18番ホール残り5mのバーディパットを外して、最後の最後で優勝を逃した記憶がよぎったのかもしれません。
全英女子オープン優勝から1カ月経って
自分のいいプレーがなかなかできなかった。
1日目にやっといいプレーができたと思った
今週に優勝できてすごくうれしいです
8打差逆転はツアー史上2番目の記録
(史上最大の)11打差(逆転)ってすごいですね。
8打差がちっぽけな感じがします(笑)
そんなことはないですよ。8打差逆転もすごいことです。
生涯獲得賞金1億円を突破しましたが
この試合で超えるとは思ってなかったので、すごくうれしいです。
新しい目標を立てようと思っています
それは?
みなさんが思っている賞金女王かなと思います
まとめ
次なる目標を、賞金女王と公言した渋野選手。
しぶこ(渋野日向子)のデサントレディース東海クラシックは、記録ずくめの大会となり、みなさんの記憶にも残る大会となったはずです。
この大会渋野選手は、はじめから今までと何か違う感覚(自分らしさを取り戻した感覚)を感じていました。
2日目は、スコアがの伸びずに、一ファンの私もこの大会での1億円突破は難しいとあきらめていました。
が、渋野選手は”持っていました”
それは、神がかり的な何か・・・
台風が近づく日本列島、渋野選手はアウトの3組目でスタート。
優勝候補の最終組より1時間10分早いスタート。
まだ風の影響を受けない穏やかな天候でスタートしました。
その後、風か強まり、最終組がその影響を受けスコアを落とす中、渋野選手はその影響も
跳ね飛ばし、猛チャージを続けました。
そんな運(天候)をも味方につけた、優勝だったと思います。
渋野選手、次回の大会は『ミヤギテレビ杯ダンロップ女子オープン』(9/27~29)に出場予定です。
その実力と、大勢のギャラリー、そして運をも味方につけたしぶこ(渋野日向子)は無敵です。
賞金女王目指して、猛チャージをかけてもらいたいと思います。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。