インフルエンザと言えば、冬の冷たく乾燥する時期に大流行することがこれまでの常識でした。
しかし2019年~2020年にかけてのインフルエンザは少しこれまでと流行の兆しが異なるようです。
筆者は、そろばん教室をやっており、生徒から学校の話をよく聞きます。
今、10月初旬ですが、最寄りの小学校のあるクラスは、先生を含めて8人早退されたようです。
その原因がインフルエンザとは限りませんが、ちょうどテレビのニュースでも異例の速さで流行と取り上げられてましたので、その可能性は高いと思われます。
今回は、インフルエンザの今年の傾向とその要因について迫ります。
インフルエンザの今年(2019)の流行は早い!その傾向は?
インフルエンザの今年(2019年)の流行兆しは早くも現れています。
8月下旬からインフルエンザの報告数増加。
9月の3週目には5716人 去年同時期668人 その数8倍以上
国立感染症予防研究所より
インフルエンザ患者数(2019年9月16日~22日)
沖縄・鹿児島・宮崎・大分・長崎・佐賀・福岡・高知・東京・石川の10都県で
1医療機関患者数が1人を超える流行期
国立感染症予防研究所より
昨年に比べ8倍とは驚きです。
南の方からどんどん北に向かっている感じです。
筆者の地元新潟では、まだマスクをしている人は見かけませんが、今後急速にマスクをする人が増えてくるのではないでしょうか。
インフルエンザの今年(2019)の流行は早い!その原因は?グローバル化
インフルエンザは今年(2019年)は異例の速さで流行しています。
世界レベルで見ると、インフルエンザの流行傾向は以下のようになります。
世界のインフルエンザの流行傾向
北半球・・・10月~3月
南半球・・・4月~9月
北半球と南半球で流行時期が異なるため、必ず世界のどこかでインフルエンザが流行していることになります。
24時間あれば飛行機でどこでも行けるこの時代。
世界中の人々が世界各国を行き来するグローバル社会であるこの時代。
どの国からインフルエンザが日本に入ってきてもおかしくありません。
潜伏期間なども考えれば、空港での水際対策も難しいでしょう。
沖縄は、真冬の大流行の時と同じくらいの勢いでインフルエンザが流行っています。
沖縄県(9月16日~22日)
インフルエンザ患者報告数:3029人
1医療機関の患者数が52.22人
国立感染症予防研究所より
その理由は、通常、予防接種(ワクチン)は10月~12月の時期に打つため、9月は予防接種の効果が最も薄れている時期だからのようです。
いったん流行してしますと、ワクチンの効果は期待できずに広がってしまいます。
また、沖縄は海外からの観光客が年間約250万人も訪れる観光地であることも要因のようです。
海外で流行している地域からインフルエンザウィルスが持ち込まれる可能性が大きくなります。
現在、ラグビーワールドカップが日本で開催され、世界各国から大勢の外国人の方が日本を訪れています。
そのことも、今のインフルエンザ流行の要因のひとつになっているかもしれません。
インフルエンザの今年(2019)の流行は早い!その原因は?日本の熱帯化!
世界のインフルエンザの流行傾向
流行しやすい地域・・・熱帯・亜熱帯地域は雨季をピークに1年中
地球の温暖化により、日本の熱帯化が進んでいます。
これは日本も1年中流行りやすい状況に近づいていることを意味します。
地球の温暖化は、こんなところにまで影響を及ぼしているようです。
先日、ニューヨークの国連本部で、スウェーデンの高校生、グレタ・トゥーンベリさんが涙ながらに
「絶滅の始まりです。なのに、あなたたちが議論しているのはお金や永遠の経済成長というおとぎ話だけ。許せない!」
と、訴えられた姿に心を打たれました。
きっと世界の指導者たちも同じ気持ちになったに違いありません。
世界が協力して早急な対策が必要になります。
まとめ
インフルエンザの2019年の流行はすでに始まっています。
既に医療機関では、予防接種が開始されております。
今すぐ、最寄りの医療機関に連絡して早めの予防接種をお勧めします。
そして、手洗い、うがいの徹底。
予防としてのマスクの着用も始めましょう。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。