「進撃の巨人」途中離脱その後が面白い理由は?
現在31巻まで出版されてる「進撃の巨人」。
私も含め離脱者がその数字を聞いたときには、もうそこまで出ているのかと驚く方もいるようです。
「アメトーク」では、諌山先生より22巻までのネタバレOKとの了解を得ているということで、様々なネタバレトークが展開されました。
このことは、23巻以降のお話が更に面白くなるという意味が込められているのではないでしょうか。
作者の諌山先生は、1巻を描いている時に、既に最終話は決定していると仰っています。
この言葉、あの大ヒットアニメ「ワンピース」の尾田先生も同じことを言っていました。
「進撃の巨人」もその最終話を目指して、途中にちりばめられた伏線とともに綿密なストーリーが描かれているのです。
途中離脱者が見てきたのは、まだ種まき程度の内容の「進撃の巨人」。
その後、どのようにお話が展開していくのか、
「アメトーク」でのお話を中心に、その後の展開の面白さを調査してみます。
ネタバレ含むと思われますのご了承ください。
番組で紹介された「進撃の巨人」の魅力
番組では、「進撃の巨人」魅力が述べられています。
- 謎めいた世界観
- 衝撃的展開
- 巨人の気持ち悪さ
- 迫力ある戦闘シーン
- 細やかな心理描写
謎めいた世界観
決して絵が上手とは言えない諌山先生。
逆にそれが「進撃の巨人」の怖さが増大させ、謎めいた世界観を引き立てているようです。
様々な伏線がちりばめられているのも、「進撃の巨人」の謎めいた世界観の一要素です。
第1話のタイトルが
「二千年後の君へ」
途中離脱者の私はあまりこのタイトルについて気にもしていませんでしたが
9年後の30巻、第122話で
「二千年前の君から」でこの伏線が回収されることになります。
諌山先生は、1巻の伏線を30巻で回収すると決めていたわけです。
この30巻で謎を解明することにより、それまでの見方が変わってくるのが「進撃の巨人」なのです。
ブルースウィルス主演の映画「シックス・センス」でも最後に謎(主人公は死んでいた)を知ることによって2度楽しむことができましたが、「進撃の巨人」も謎を知ることによりそれまでとは違った世界観で再度楽しむことが出来るアニメのようです。
そのほかにも、謎解き的な部分が隠されています。
1巻のカバーを取り逆さまにします。
「進撃の巨人」のタイトルの上(逆さまにした場合は下)をアップ
そこには、
キョジンノシュツゲンニヨリ
スミカヲウシナイニゲマ
ドウヒトビト
という文字が浮かび上がります。
各所に読者を喜ばせる仕掛けがされているのです。
衝撃的展開
巨人の正体が発表されるシーン。
104期生の同期の仲間の中に巨人がいるという重大な事柄でありながら、さらりと発表してしまうという衝撃的展開。
鎧の巨人がライナー・ブラウンであり、超大型巨人がベルトルト・フーバーであることがさらりと発表されました。
場所は壁の上。
ライナーとベルトルトが
話があるんだが
とエレンをよびつけます
そのシーンがこちら
小さなカットで
俺達は5年前・・・
壁を破壊して
人類への攻撃を始めた
僕が鎧の巨人で
こいつが
超大型巨人ってやつだ
こんな大事な事柄を、小さくさらりと発表してしまう。
まさに衝撃的展開です。
途中離脱組であり、「進撃の巨人」に対して薄い私は、こんなシーンさえあったことをさらりと忘れていました。
また、このシーンは、ご記憶にありますでしょうか?
ミカサと女型の巨人(アニ)との戦闘シーンで壁が壊れてしまいその壁の中に
巨人が・・・
ここから連想されるのは、壁の中に多くの巨人がいるのではないかという疑問。
この壁の秘密は21巻で明らかにされます。
巨人の気持ち悪さ
途中離脱した私も、人間の顔をした巨人の醜いフォルムに気持ち悪さを思えながらも、なぜかまた見てしまう魅力に取りつかれていたように思えます。
大きさ、体形が異なり、性別もわからない巨人。
その表情や、知性が無く、意味のない動き(奇行種)
一方で、この世の中のどこかに居そうでもある存在。
諌山先生は、ネットカフェでアルバイトしていた当時に恐怖を覚えた、酔っぱらって話の通じない客をイメージして描いているようです。
迫力ある戦闘シーン
諌山先生が理系の方と相談して、これなら実際にあり得るだろうと考えられた
立体起動装置。
これを装着して、戦うシーンも「進撃の巨人」の魅力の一つ。
中でも冷静に巨人と戦うリヴァイ兵士長の戦闘シーンは必見!
多くの読者が魅了されました。
人類最強の異名を持つリヴァイ兵士長は、「進撃の巨人」のキャラクターの中でも、男女問わずに絶大な人気を誇ります。
総合格闘技が大好きな諌山先生が描く巨人同士の戦闘シーンも迫力があります。
もともと、ウルトラマンが総合格闘技をしたらどんな戦闘になるのかという発想があった諌山先生。
三角締めから腕挫十字固への移行などサブミッションにより戦う戦闘シーンは細かく丁寧に、格闘技好きでなければできない描写となっています。
細やかな心理描写
途中離脱者の私は、裏切り者の巨人、ライナー、ベルトルト、アニに対して悪いイメージを持っていました。
しかし23巻以降彼ら目線の話(ライナー側の話)が展開されます。
このエピソードを読むことで彼らがそうせざるを得なかった切ない事情が紐解かれます。
巨人だったライナーは、兵士の時の人格と戦士(巨人)の時の2つの人格が存在し、再度読み返してみるとその心理描写が細かく描かれているのがわかるようです。