東京オリンピック代表をかけた一発勝負の戦いの舞台マラソングランドチャンピオンシップ(MGC)
その優勝候補の一人、井上大仁(いのうえひろと)選手。
井上選手は、幼いころは実はあまり運動が得意ではありませんでした。
そんな井上選手が、いかにオリンピック代表候補にまで上り詰めたか、迫っていきます。
井上大仁のMGC!運動が得意でなかったからこそ、僅かな自信が大きな力に!
井上大仁選手がオリンピック代表選考レースMGCの舞台に立っていることを、幼いころの井上選手を知るご両親は、想像すらできなかったと思います。
母の康子さんは、幼いころの井上選手について
短距離遅いし、球技出来ないから
スポーツはほとんど諦めてましたね
と語ります。
それでも井上選手は両親のすすめで、中学から陸上を始めました。
すると井上選手はその魅力にどんどんのめり込んでいきました。
私も小学校3年生の息子がいます。
井上選手同様、あまり運動は得意ではないようです。
私自身、学生時代テニスをやっていましたので、息子と一緒にテニスをやりましたが、井上選手と同じく球技は苦手のようで、だんだんとテニスラケットを握らなくなってしまいました。
運動は得意ではなさそうな息子が、学校のプールの授業を少しでも楽しく(苦痛なく)受けられればと、スイミング教室に小学2年生から通わせました。
もちろんはじめは、泳ぐことはできませんでしたが、徐々に上達していくと面白くなってきたようで、一緒にお風呂に入った時には、クロールの息継ぎの練習を私に見せてくれます。
そして25mをクロールで泳げるようになって、それが自信になったようです
はじめは、いやいや行っていたスイミングスクールも、いまでは楽しみになっているようです。
おそらく運動が苦手なことはうちの息子も自覚していたと思いますが、そういう子だからこそ、得意なものができるとそれにのめり込んでいくのではないでしょうか。
井上選手自信も、中学時代の陸上競技では
負けては走り 負けては走りを繰り返して
いつの間にか勝ったりして
面白くてやっていましたね
と語られます。
運動があまり得意ではなかった井上選手だったからこそ、勝った時の自信が大きな力になっていったのだと思われます。
また、母の康子さんは
負けても負けても次は勝つぞっていうのが大仁(ひろと)かなって思っているので
と語られるように
負けず嫌いの性格も大きな成長につながったと思われます。
今の井上選手の粘り強いレースにも生かされているようです。
井上大仁のMGC!子供の成長には親のサポートが不可欠!
井上大仁選手の父、正文さんも井上選手が『もっと早くなりたい』という思いをくんで
走る場所を探すことに。
(将来、箱根駅伝で走る息子のことを考え)箱根駅伝はやっぱり山よねって
山を登らんといかんよねって
と実家近くの山で特訓できそうな場所を探し、ともに練習に励んだようです。
何度も何度も駆け上がった山道。
その努力が実を結んだのは、大学時代。
山梨学院大学に進学した井上選手は、箱根駅伝に4年連続(2012-2015)出場しました。
サポートしてくれた父、正文さんに対し井上選手は
自分以上に情報を仕入れてきてくれる
そのおかげで頑張らなきゃってなりますね
と語られます。
子供はいつも親の背中を見て育っています。
親がシングルマザーでプロスポーツ選手になる子供たちがいますが、それはまさに
自分のために頑張ってくれている親の喜ぶ顔が見てみたい
親を少しでも楽させてあげたい
など、子どもの親への感謝の思いが、大きな力となっているのではないでしょうか。
まとめ
2018年8月にジャカルタで開催されたアジア大会。
気温30度近くの猛暑の中、トラック勝負のゴール寸前にまでもつれ込んだこの戦いを制し、アジア大会、男子マラソン日本勢32年ぶりの金メダルを獲得した井上選手。
東京オリンピックの代表争いに名乗りをあげることになりました。
運動が苦手だった少年がオリンピックの代表へ
これはご家族の夢でもあり、運動が苦手な子供たちの夢や希望とも言えます。
ぜひともMGCで2位以内に入賞し、東京オリンピックの代表の座を掴んでもらいたいと思います。
最後までお読みいただきまして、ありがとうございます。